3/03/2009

少子化とは何か

この間、Yahoo!みんなの政治というページの中で
あなたがいま最も気になる政治テーマは?」という調査が
行われていた。
1位だったのが、景気/雇用対策(45%)。2位の社会保障制度改革が
16%だから、ダントツの1位だ。
今、どれだけ日本の景気が悪いのかということを思い知らされた。

でも、誤解を恐れずに言うならば、景気対策というのは政治に
あまり期待しないほうがいいのではないかと思っている。

あくまでもど素人の意見だが、経済はグローバル化され、一国の
政策では景気を左右させることは難しいのではないかというのが
1つ。もう1つは、政治が行う景気対策はそれほど効果があがらない
のではないかと言うこと。さらに言えば、その場しのぎ的な公共投資
など、最終的には未来の財政・経済に負担を与える結果になるのでは
という危惧さえある。

では、Yahooに戻って、僕は一体どのテーマが一番に関心あるかと
言うと、財政再建や政治とカネの問題なども捨てがたいが、今、
"少子化対策"なのではないかと考えている。

何故、少子化対策なのか?
子供の出生率は、まさにその時代のその国の成合を示す有力な指標の
1つなのではないだろうかと考えるからである。

シンプルに考えて、親は生まれてくる子供が幸せになれるという確信が
持てる時に、より多くの子を生むような気がする。

・ちゃんと雇用され、子供を育てるのに十分な収入を得られるかどうか
・自分の仕事と育児を両立出来るかどうか
・子供が大きくなる時の地球環境は大丈夫だろうか
・子供が知識も良識も十分に身に付けられる教育環境が整っているかどうか
・子供が生きることになる日本は、今よりも生きやすい世の中になっている
 だろうか
・年金など、子供世代に負担を与えないような制度が確立しているだろうか
・子供を育てる基盤としての家庭がしっかり保たれるだろうか
・ずっと子供の幸せな顔を見ていられるだろうか。。。

つまり少子化対策とは、ほとんど全ての政治課題・社会問題を包括した
政策になるのではないかというのが、僕の考えである。


次に、今の日本がどれだけ深刻な少子化状況にあるのかということを
少し整理してみたいと思う。

合計特殊出生率:1.34(2007)
合計特殊出生率とは、一人の女性が一生に産む子供の数を示す平均値で、
この数字が2.1程度であれば、その国の人口はほぼ一定に保たれると
考えられている。

日本の1.34という数字は、世界でも4、5番目に低い数字であり
(最も低いのは韓国)、このような数字でこれからも推移したと考える
と、約50年後には、日本の人口は9,000万人を下回ると予測されている。

人口が減少すること自体、それ程問題があるということではないかも
しれない。
日本のように、国土が狭く、資源が限られている国では、もしかすると
人口が少ない方が、一人当たりの豊かさは保たれるのかもしれない。

しかし、問題なのは、世界でもまれにみる急激な人口減少とそれに
伴う人口の高齢化ということである。
2055年日本の総人口は約9,000万人と予想され、その中でも高齢
(65歳以上)人口比率は約40%と予測されている。それに比べ、
年少人口(0-14歳)比が約8%。
つまり、労働人口(15-64)が全人口の半分しかいないといういびつな国
が出来上がるというわけだ。少子高齢化の問題は、よく年金問題などと
関連してマスコミの話題になると思うのだが、実はそれ以上に恐ろしい。
大袈裟に言えば、日本という国家そのものの危機なのだと思う。

さらに、この比率以上に負のインパクトを与えると考えられるのが、
労働人口の中でも若年層が非常に少なくなるということである。
ある学者によると、若年労働者はこのグローバル社会で競争に打ち勝つ
ためのなくてはならない不可欠な存在なのである。
新しいテクノロジーを取り入れることなどに長けた若年労働者が少ない
社会は、この競争に打ち勝てないと考えられている。

つまり。。。今、なんとかしないと、日本の未来はとんでもない。。。

では、こんな状況を打破できるような政策はあるのだろうか?
その答えはそれほど楽観的なものではないだろう。しかし、少しでも
このインパクトを和らげるような方策はあるのではないだろうか?


ヨーロッパの国々は、この出生率の低下という問題と70年以上も
向き合ってきた。そして、さまざまな政策を打ち出してきた。
その結果、フランスの合計特殊出生率は現在1.9前後で推移している。
スウェーデンやデンマークなど北欧の国々は、非常に深刻な
出生率低下を経験しながらも、それに真摯に立ち向かい、現在
では約1.8程度まで出生率をあげることに成功している。

そこに日本が学べるエッセンスが垣間見られるような気がする。

。。。ということで、今学期の1つの授業のテーマを少子化対策に
絞り、レポートを書き始めている。

また時間と情熱があれば、少子化対策についてこの続きを書ければ
いいなと思っている。

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