地球温暖化について、いよいよってゆうか、やっと最終章を
書きたいと思います。
今まで、地球温暖化の現状と日本の取り組み、そして、その対策
としてエネルギーに特化した僕なりの考えを書きました。
今回は、じゃーどうすればいいの?"ライフスタイル"編です。
うまく書けるのだろうか。。。
このテーマ、端的に言っちゃうと、高度経済成長期以降、
日本人の価値観の主流であった"経済至上主義モデル"から、
"サスティナブル社会モデル"に価値観をシフトしないと
いけないんじゃない?ってことです。
よーわからないですね。
では、質問しまーす。
「環境問題って重要だと思いますか?」
これって、ほとんどの人がYesって答えると思うんです。
(実際、そういう統計データもある)
じゃ、これはどうでしょう?
「環境と経済、どっちが大事だと思いますか?」
この質問、経済って答える人が多いのではないでしょうか?
環境も大事だと思うけど、でもしょーみの話、経済があってはじめて
我々の生活が成り立つわけで、環境は二の次でしょう。
って考えると思うんです。
でも、ここで伝えたいのは、今後はサスティナブルを前提にした経済で
なければ、健全な経済として成り立たないのではないかということです。
それは、何故か。
ここで、2つの話を。
ある研究があります。まずは、グラフを想像してみてください。
よこ軸に「自然の利用度」、たて軸に「生活の満足度」を取ります。
すると最初のうちは、"自然の利用度"が増すと"生活の満足度"が
あがっていきます。これが、今までの経済至上主義モデルですよね。
しかし、どこかの時点(環境許容限度)を越えると、逆に
"生活の満足度"が下がっていきます。
つまり山型の放物線になります。
その低下の理由は、地球温暖化に象徴される環境破壊、自然災害の
多発、天然資源や食料の枯渇、天然資源を求める争い・テロ、
安らぎを与える自然の破壊などなど。そして、今現在すでに環境
許容度を越えてしまっていると考えられます。
つまり、今までと同じモデル(価値観)では、我々の生活の満足度
は減っていく一方なんです。
"生活の満足度"では、ちょっと客観性に欠けるかもしれませんね?
ではでは、GDPを元にした研究を紹介します。
(もはや、GDPは豊かさの指標ではないと思うけど・・・)
イギリスの経済学者ニコラス・スターン氏の研究では、5-6℃の温暖化
が発生した場合、世界のGDPの約20%に相当する損失を被るリスクが
あるとされています。この研究はとても有名で、もちろん賛否両論
ありますが、いまや世界の多くの研究者に認められています。
また、世界最大手の損害保険会社「アリアンツ」社によると、このまま
地球温暖化が進むと、年間2-4%の割合で世界GDPの減少を招くと
試算されています。
それに比べて、有効な地球温暖化対策に必要なコストは、GDP比率で
約1%と試算されています。つまり、出来るだけ早く、地球温暖化対策
に本腰を入れた方が、GDPにとっても有効であると言うのが、世界で
一致した見解です。
もう1つ、お金の話を。
(ちょっとややこしい話になります、すいません。)
この経済と環境を両立させる。。。というか、地球温暖化対策に経済
の力を利用する方法として、今注目を浴びているのが、排出する
CO2になんらかの価格をつけようという考えです。
地球温暖化対策とマーケットを結び付けちゃおうというんですね。
言い換えると、地球温暖化対策の成否が、その国の経済発展を左右する
時代が、もうすぐそこまで来ているということになります。
具体的には、大きく2つの方法があり、1つが炭素税、もう1つが
炭素の排出権取引という方法です。個人的には、炭素税の方がシンプル
でメリットも大きいように思うのですが、税導入というのはなかなか
ハードルとして高いなどの問題もあり、今、世界の主流になりつつある
のが、排出権取引(CAP and Trade)という手法です。
簡単に言うと、例えばある企業ごとに、CO2排出の制限(CAP)を
設けます。
そして、その制限より少ない排出量だった企業Aは、その制限より
多く排出してしまったBに、その余った排出量分を売ることが出来る
という仕組みのことです。
また、今はこの排出権を株式(先物)のように、マーケットで売買
する仕組みも出来ています。
環境先進国ヨーロッパでは、やはりこの取り組みも進んでいて、
各国内およびEU全体の排出権取引の仕組みを何年も前に構築して
います。そして、環境後進国とされているアメリカでもこの取り
組みが始まろうとしています。
つまり、ヨーロッパもアメリカも、環境対策に本腰を入れることは、
地球を守るためだけではなくて、自国の経済発展のためにも不可欠だ
ということに気付いているのです。
日本は。。。ま、日本経済の独自性などの理由はあるんですが、
この分野において、かなり遅れているんです。
確かに、今の日本の省エネ技術は世界最先端です。車の燃費などは
世界を席巻している。でも、近年ヨーロッパは、地球温暖化対策と
して、日本車を越える燃費基準を設けはじめています。
つまり、今、日本は技術では環境最先端をまだ行ってるんですが、
市民の意識及び政策という意味では、環境後進国なのです。
その一方で確実に世界の流れは、サスティナブル社会に舵が切られ
ようとしています。
なんでなんだろうか。。。
ここからは、完全に主観ですが、アメリカで生活していたり、
ヨーロッパの事例をみて思うのは、シンプルに、次世代の人だった
り、他の国の人だったり、他の生物だったりに対して、悪いことは
悪いと。なんとかしなきゃいけないと理屈なしに考える人が多い
ような気がするんです。
それに対して、僕自身も含めて、日本人は経済の事だったり、
見栄だったり、今手にしているものだったり、さまざまなしがらみ
に左右されて、シンプルに地球の危機を感じられないでいるような
気がします。
2004年のノーベル平和賞受賞者であるケニアのワンガリ・マータイ
氏は、日本語の「もったいない」に感銘を受け、世界共通の言葉
として普及させようとしています。
それ以外にも、日本には「侘び寂び」や「無常」など、ものを大事に
したり、自然と共生することの大事さをあらわす言葉が多くあります。
日本って、昔は世界でも有数の自然共生国家だったはずなんです。
でも、これまた世界の有数の高度経済成長を経験したために、
一世代前の価値観である"経済至上主義"から舵をきれずにいると
いうのが、現状ではないでしょうか。。。
世界有数の技術力と自然と共生してきたという遺伝子。
希望を持って言えば、日本には、これからの世界や地球をリードする
力と可能性が秘められていると思っています。
大きな話はわかったと。
じゃー、僕らは具体的にどうすればいいんでしょう?
僕は、一人一人がサスティナブルな感覚を磨くことが大事だと
思っています。
環境って話をしだすと、なんかさ、何にも出来なくなったり、
何にも買えなくなったり、仙人みたいな生活をしないといけないのか??
って、極論してしまいそうだけど、決してそうじゃない
と思います。
せっかく、頑張って働いて給料もらっているんだから、欲しいもの
を買って、生活を楽しめばいいと思います。ただ、その際にサスティ
ナブルな価値観にプライオリティをおきながら、生活することが
大事だと思うんです。
・エコフレンドリーな商品やサービスがカッコいいと思う
・環境に優しいライフスタイルに変える
(出来るだけエネルギーの消費を抑える)
・無駄な消費・浪費はしない
・気に入ったものをながく使う
・どうせなら、エネルギー効率の良い家や車を買う
・地産地消を心掛ける
などなど。僕もまだまだ出来てないんだけどね。。。
そして何より、
・環境政策に強い関心を持つ
ってことと、生々しい話ですが
・環境関連商品やサービス(金融商品や太陽発電などの
新エネルギー)に投資する
ってことが大事だと考えています。
そんな市民の価値観が、新たな政策を生むし、新たなマーケットを
創出するんだと思います。
最後に、このパラダイムシフトを牽引するキーパーソンは誰なのか、
ってことについての僕の考えを述べたいと思います。
僕はそれは、子ども達と主婦だと思っています。
この市民の価値観を変えるのには、地道ですが、"教育"が最も有効
だと思います。
子どもは純粋だし、大人に比べて、何が本当に重要なのかをシン
プルに判断できる力があると思うからです。
そして、この少子化時代。子どもが親に与える影響力は絶大だと
思います。なので、まず子どもの価値観を変え、それを徐々に
親層に浸透させていくというのが、戦略としては有効ではないか
と思ったりします。
そして、なんといっても、主婦のみなさんですね。
主婦って一番、日常の生活や身のまわりの自然の変化に敏感だ
と思うからです。そして、子どもの将来・未来に高い関心を
持っている。
なので、一日のほとんどの時間を、職場で過ごすサラリーマン
よりも、ライフスタイルを考え、よりよい社会に変えていく
キーパーソンとなるのは、主婦なのではないかなあと思うのです。
あと、選挙権を持っているというのも重要ですよね。
そういう意味でも、政策を、社会を変える力も持っていると思います。
うーん。。。とりあえず、書いてみました。なんか、小難しい話や
まとまりのない話になってしまいましたね。
でも今、地球温暖化に対して、そんな風に考えています。
Courage, my friends, 'tis not too late to make a better world.
-Thomas Douglas